水面消費率の求めてエア消費量を知る

ダイブコンで残圧を見れる機種はありますが
空気の消費量は自分で把握しておく必要があります。

機種によっては残圧確認が出来て
消費量が早くなってくると、警告が出る機能まであります。

ですがやはり残圧計を使っての残圧確認は必須であり
自分の消費量がどんな程度かを把握しておくと
潜水時間や水深から、残量の予測が付き安心感が違います。

水面消費率の計算方法

ではどのように自分のエア消費量を知ればいいかを
ここでお伝えしていきたいと思います。

求める答えを、水面消費率と言います。
(1分間で水面で消費する空気の量)

◇ 計算方法
1,使用残圧(bar)÷ 潜水時間(min)= 消費残圧(bar)/分(min)
2,消費残圧(bar)/分(mℓin)÷ 平均水深(ave)=水面消費圧/分(min)
3,水面消費圧/分(min)× タンクの容量(ℓ)=水面消費量(ℓ)

1・2・3の順番で計算していけば、水面消費率を求めることが出来ます。

解説もしていきますので、ご自分が1分間で
どれくらいの空気を消費するのか計算してみましょう!

 

水面消費率=エア消費量を知ろう

まずは、ログブックで消費した空気の残圧を確認しましょう。

200気圧からスタートして、70気圧で上がったとします。

使用した分は、130気圧になります。

そして潜水時間が40分だったとします。

1、1分あたりの使用残圧の求め方

最初に計算するのは、1分あたりの消費残圧です。

使用残圧÷潜水時間=1分あたりの消費残圧
130気圧÷40分=3.25気圧

これで1分あたりに、3.25気圧消費する事が分かりました。

次に計算するのが、水面での消費気圧です。

2、水面での消費圧の求め方

深い所ほど空気の消費が早いわけですが
平均した消費量を知る為には、水面での消費量を求める必要があります。

そこで必要なのが、ダイブコンのログモードで
平均水深を調べましょう。

平均水深が、12mだったとします。

1分あたりの消費残圧÷平均水深の環境圧=水面消費圧
3.25気圧÷2.2気圧=1.477・・・になります。

これで水面で消費するタンクの圧力が
1.477だと分かりました。

平均水深の環境圧と言うのは
水面は1気圧、水深10mは2気圧、水深20mは3気圧になります。

  • 5mなら1.5気圧
  • 8mなら1.8気圧
  • 11mなら2.1気圧
  • 14mなら2.4気圧

3、水面消費圧から水面消費量の求め方

最後に使用したタンクの容量に直します。

一番多いのが、容量10リットルのタンクです、

この場合は、タンクの1気圧が10リットルになり
130気圧しようしたら、1300リットルの空気を消費した事になります。

水面での消費圧が1.477・・・でしたので

水面消費圧×タンクの容量=水面消費量
1.477×10=14.77リットル

最終的な答えが、水面消費量(率)が14.77リットルという事になりました。

四捨五入して14.8でもいいでしょう。

もしタンクの容量が12リットルだったら
1.477×12=17.72
になります。

自分のエアの消費量が分かると
  • 潜水計画で予定水深での潜水時間を計算できる
  • 潜ってる間でも、ある程度の残圧が予測できる
  • 以前のログデータと比較すると、今の自分のエア消費量の変化が分かる

一般的に上手くなってくると、エア消費も良くなっていきますよね。

自分を知る事で無理のないダイビングも出来ますし
安心感も増えますので、是非一度計算して見てはいかがでしょうか?

 

それでは今回はエア消費量を知る
水面消費率の求め方についてでした。