最初のダイブコンとは

今回はレジャーダイビングの業界を大きく変えた
世界で初となるダイブコンピューター「SME-ML」の紹介です。

今では実物をなかなか、目にする事は出来ないですが
スポーツ・アウトドアウォッチで有名な【 SUUNTO 】が
1987年に世に出した、「SME-ML」が
初めて発売されたダイブコンピューターと言われています。

SME-MLの紹介

当時、世界でのシェアもトップとなり名実共に
ダイブコンピューターと言えば
スントと言われるようになりました。

今の時代は安全管理をする上では、持ってて当然とまで
言われるようになったダイブコンを使う事で
それまではダイブテーブルの計算表を使って
窒素の管理をすることで、減圧症を防いでいたのですが
このSME-MLの登場で、画面を見るだけで
水深や自動計算された無減圧限界時間を
確認することが出来るようになりました。

その後は他メーカーも合わせて、色々な製品が登場し
当たり前となったダイブコンピューターの装着も
一般的な普及に至るまで、ここから10年少々かかりました。

元々はコンパスの製造から始まった

トーマス・ヴォホロネン氏の紹介

SUUNTO社の創業者である、フィンランドの
「トーマス・ヴォホロネン(Tuomas Vohlonen)氏」は
オリエンテーリングの代表選手でもありました。

オリエンテーリングとは

オリエンテーリングとは、大自然の中を地図を見ながら
チェックポイントを通過して、ゴールを一番に目指す
アウトドアスポーツです。

常々レースで使用する、当時の乾式コンパスでは
針の動きがイマイチ不安定で、正確さに欠けていました。

これについて長い期間 悩まされていた時に
妻のワセリンをコンパスに封入させみてた所
コンパスの針が安定したと言います。

初期型コンパス

エンジニアとしての才能もあったヴォホロネン氏は
これにより世界で初めての、≪液体封入式コンパス≫の
製造方法を開発し、特許を得る事になります。

その後、戦争やスポーツなど様々な世界で活躍し
ダイビングでも、1965年に「SK-4」が発売されます。

スントと言えばコンパス「SK-4」の登場

スントの代表的なコンパス SK-4

このSK-4は、今でも大定番&大活躍している製品で
水中で使うコンパスの元祖であり王道の商品となっています。

ちなみに私は、この後に出る【SK-5】をず~~っと愛用しています。

ダイビングを続けている間は、この先もずっと愛用することなりそうです。

それだけ優秀だという事です!!

話戻りまして、このSME-MLが出た事は
本当に素晴らしいですし、当時は潜水病という響きが
浸透していた、この減圧症の予防に大きく活躍しました。

ダイブコンピューター(SUUNTO製)の進化

1997年 Spyder

スント スパイダー

ダイブコン登場から10年後の、1997年には腕時計タイプの
「Spyder(スパイダー)」を発売します。

ウォッチタイプという事で、コンパクトで見た目も良く
この辺りから一般ダイバーも多くの方が
ダイブコンを必要器材として考え始め
安全管理に必要と、扱うようになりました。

2004年 Dシリーズ

スント DシリーズのD9

それから7年後の、2004年にはDシリーズを発表し
「D9」では、ダイブコンの画面で確認できる水中コンパス機能や
トランスミッターと連携して、画面で残圧も確認できるようになる
ダイブコンピューターのオール・イン・ワン・モデルが発売されます。

2009年 HelO2

スント Helo2

さらに5年後の2009年では、レジャーダイビングだけでなく
テクニカルダイビング用のダイブコンピューターが出ます。

これはナイトロックスだけでなく、混合ガスのトライミックス
でのダイビングに対応する「HelO2」を発売します。

混合ガスでのダイビングは、一般レジャーと比べて
深くへ行ったり、長く潜れたりする事ができます。

2013年 SUUNTO DX

スント DX

続いて2013年には、リブリーザー対応のダイブコンで
テクニカルダイビングの領域を広げる
「「SUUNTO DX」」を登場させます。

リブリーザーは閉鎖式と言われていて、呼吸に使う
空気を循環させるシステムです。
これにより、深く長く潜れ、泡も吐かないので
洞窟探査や生物観察にも役立ちます。

2015年 Suunto EON Steel

そして時代は進み、2015年には
画面が大きく、そしてカラーになるという
視認性最高の「Suunto EON Steel」が登場します。

今度はbluetoothを使って、モバイル端末との連携も可能になりました。

自分にとって必要な情報を画面に出しておけるよう
表示のカスタマイズが可能になったのは
この機種のみとなります!

最初のダイブコンのSME-MLから始まり
随分進化してきました。

ダイビング器材の中では、一番変化を遂げている器材です。

SUUNTOの歴史は、ダイブコンピューターの歴史でもありますね。

ちなみにSUUNTOとは、フィンランド語で
方向とか方角を意味する言葉だそうです。

これからの成長と進化も期待しましょう。

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